やばい、ただでさえ冷たい朔の瞳が氷点下に突入した気がする。





空気が硬直したね。あー、私の腕が某少年漫画『ヒャンピース』主人公の彼のように伸びたならば、教室前方テレビの前に置かれてる、温度計を迷わずキャッチするのに。





とりあえず、もう1度ごまかすように笑ってみる。





「え、えへへ」





じーっと見つめてくる朔の瞳から逃れるように、前髪をくしゃっとして、笑う。







「…」