うあっ、思わず内心で唸ってしまう。
とりあえず…
「…ご馳走様です!」
「は?」
添え書きを、させてください。
「目の前の彼と、ちゅーしてくれた彼は同一人物です♡」
「ははっ、面白いこと言うね。…死にたい?」
「はうっ!」
「…え」
作業する手を留めて、こくんと首をかしげて笑う朔。
「…今日は朔デーか…」
「…は?」
「えへへ」
…可愛い!
朔、可愛い!!犯罪だよ、ホント!
顔をのぞき込んでくる朔。あ、シチュエーションは完璧でしょ?でもね、期待させてたらごめん。
ゴミのような眼差しで、私いま見られてる。
…でも、可愛いんですけど?!
え、ちょっと待って。
やめよ?ねぇ、小首やめよ?
嗚呼、神様。
私は思わず、顔を覆って。
「…彼氏が可愛いすぎて、辛いです。」