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その放課後
公衆の面前でいちゃいちゃしてしまった私たち。えへへ
気づけば、憤怒の形相と化した体育担当独身コンビが面前におり、夏休みが明けてすぐにある、体育大会のための資料をまとめるというペナルティーをいただいた。
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パチン、パチン
規則的にホチキスの音が鳴る、夕焼けの教室。
私的には、ペナルティーという名のご褒美であったのは言うまでもなく。キャーキャーやかましい朔のファンクラブ達もいなくなった、正真正銘のふたりきり。
朔の机にくっつけて、向かい合って座り、作業を進める私たち。窓から射し込むオレンジ色に、幻想的に浮かび上がる朔の横顔。
もう、もう!
…なんのご褒美ですか?!
直視…できない!