僕はある夏の日何かを探したくて父の書斎にいた。 その何かは僕にも分からなかった。 僕の両親は共働きのせいでいつも寂しかった。 家にいるのは1人だけ。 家は暗くて冷たい。 家にいてもつまらない。 でも僕はそんな家が好きだった。 父の書斎はコーヒーの匂いがする。 僕は父がいないのをいいことに棚に立て掛けてある本を眺めていた。 すると、1冊の古いノートに目がいった。 幼い父の日記だった。 ページを開く。 一枚、二枚とページをすすめていった。