まだ、私が幼い頃の話。


私は7歳だった。




旅行で行った何処かの川沿いに貴方はいた。


そこで貴方は歌を歌っていた。


その声に私は感動した。



貴方のその声に、

その歌に、



胸が震えた。



これが、小さな少女から出る声なのか…。

自分の耳を疑った。




いてもたってもいられなかった。




「ーーねぇ!!!」



少女が振り向く。

長い金色の髪が茜色の夕日に染まっている。




「貴方の歌って、太陽見たいね!」





それが私と貴方の出逢いだった。