ピピピピ
「ンー、、、うるさぃ……」

ピピピピピピピピ

「、、、。」

ピピピピピピピピピピピピ

「だー!もう分かったよ!起きればいいんだろ起きれば!」

二度寝をかまそうとしたところを小さい目覚まし時計に起こされ、少々機嫌悪く時計を止めた時

ダンッ!
ガシャン!!
「!!!イっっっっ!!?!」

空気も読まず足の上に落ちてやがった……
自業自得。とてつもなく痛い足を抱えアニメのように片足で飛び跳ねる。

「ッてぇー。二度寝邪魔されるよりッ強烈だぜ……」

そんな俺の今日が始まる。
い、いつもはこうじゃないからな?学校ではちゃんとしてるしリーダー者だからな……。

、、、なんだその目は。本当だよ!じゃぁこれから学校行くからちゃんと見とくんだな!

「あっカイリ朝ごはんは?」

「ごめんかあさん!遅刻しそうだから!」

キッチンで家族分の朝ごはんを作っているであろう母を横切り玄関に直行する。
そして勢いよく扉を開け、家の隣にある車庫から自転車に乗って学校に急ぐ。

「ヤッバ!あと10分!?」

いつもの風景、いつもの景色。
遅刻しそうなほど平和な今日は、後にどんなに愛しくなるものかはまだ誰も知らないだろう。