そう言った愛菜の顔が、すごく素敵だった。



「…蒼くんいたんですか?」
「あ、あぁ」
「蒼くんは、月と星どっちが好きですか?」



「うーん?星かな?」
「どうしてですか?」
「えっ?え、えーっと」



「私は、月よりも輝いていませんが、キラキラと何個も輝いている所が、好きです」



そう言って微笑んだ愛菜の顔は、見たこともない綺麗な笑顔だった