そう言って笑った、愛菜の笑顔は、見たことのない美しさだった。
惚れてしまいそうな顔



「…………」
「蒼くん?どうしました?」
「えっ?…いや、なんでもない」



「…そう…ですか」
「愛菜のご飯久しぶりに食べた。やっぱうまいな。」



「………」
「愛菜?」
「…えっ?なんですか?」



「どうしたんだ?」
「なんでもないですよ。」



どうしたんだ?
なんか、いつもと様子がおかしい。
本当に大丈夫なのか?



「…早く食べましょう」
「あぁ。そうだな」



そう言って食べ始めた。
その時、愛菜が悲しそうな顔をしてたなんて知らなかった。



少し食べた後に、愛菜から、



「蒼くん、展望台、日曜日に行くんですか?」
「俺はそのつもりだけど、いいか?」



展望台のことを聞いてきた。
言ってなかったっけ?



「いいですよ。日曜日は暇ですから。」