悲しみを持つ少女(完)

「愛菜ぁぁ〜〜〜!」



ドン!
おっとと
いきなり突進しないでほしいです。



「鈴鹿、いきなり突進するのはやめてください」
「だってぇー」



そう言ってぎゅーって抱きついてくるのが、私の親友 前園鈴鹿



「まぁ許しますけど」
「ありがとう愛菜」



鈴鹿は可愛いので、すごく心配です。
よく癒されます。
一方蒼くんは、



「よっ!蒼」
「さとし、おはよ」



蒼くんも親友としゃべってました。
そんなことを考えていましたら、



「ねぇ愛菜はいつ、蒼くんに告白するの?」
「な、何を言い出すのですか!鈴鹿!」



「だって、愛菜、蒼くんのこと好きでしょ?」
「……そう、ですけど」



「じゃあ早く告白しないと、出かけるときとかに」
「…今度展望台に行く約束しましたけど」



「じゃあその日に告白しなよ」
「……考えときます」



今日1日、ずーっと上の空でした。
告白して、返事はどうなるんでしょう



「……な」



断られたらどうしましょう
私立ち上がれますかね



「…いな」