「若菜ー?どこー?」

由紀の声が聞こえた。

尚人は驚いたのか力が少し弱まった。
私はそのすきにいそいで手をほどいた。

「若菜?ここにいるの?」
由紀が委員会から帰ってきた。

「!?尚人くん……」
由紀の顔が白い肌のせいか、薄いピンク色に変わる。

「なんで、尚人くんがここにいるの?」

尚人はさっきの事なんか無かったように由紀と話す。
「あー、何かここ落ち着くんだよねー。 」

2人が並ぶと本当にお似合いだ。

「そうなの?笑 私もそう思うー!」
うそ,由紀は最初ここに来ることをすごく反対していた。
「まじで?!変なヤツ笑」
尚人がふわっと笑う。
「変じゃないしー笑」

笑顔が話す2人。まぶしすぎるよ…。
いいなぁ。また胸がもやっとする。

(私ってひどい子だな。)