「優希ー!早く帰ってきなさいよー!」

「はーい!」

お母さんがドアの所から大きな声で言ってくる。

「優希!こっち来いよ!」

そして私の大好きな幼なじみが手を振っている。

誰だっけ?

この子は誰?

私の事を知ってるの?

でも私は知らない。

もしかして私が忘れてるだけなの?

「優希遅いよー!」

そういい、男の子は私の腕を引っ張っる。

その時にかいだことのあるにおいがした。

それは、懐かしい落ちつくような柑橘系の香りだった。