恋することを知った恋


まあ…恋って思ってたより悪くないかも。

あまり認めたくはないけど。

キーンコーン…

「鳴った、行こ」

休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。

いつもの麻奈美ならこのチャイムでガックリと肩を落とすくせに、今日はむしろ元気になってわかりやすくて面白い。

あたしと麻奈美は、目を見合わせて笑いあった。

月に一度の、異学年交流授業という名の――


パーティが始まる。