恋することを知った恋


あたしはキャンディ越しに、麻奈美の話を聞く。

「恋はさ…ただ誰かに憧れて好きだなって思うことじゃん?」

そう…か。

そう言われてみればそうかもしれない。

麻奈美は、確認するようにあたしを見つめた。

すごく、大人の女性に見える。

なんだかあたしのわからないことをわかっているようで。

難しく飾らない、ストレートな言葉があたしの胸の届く。

そんな麻奈美はキャンディをあたしの目の前から離さない。