恋することを知った恋


そんなあたしは我ながら子供だなって思うけど、そう思っていることが事実だから仕方ない。

「ねえ杏里」

麻奈美が唐突に真剣な表情であたしを見つめる。

そして袋に入っていた新しいキャンディを、あたしの目の前に持ってきた。

半透明のピンク色の世界が、視界に入り込んでくる。

そしてそのまま、麻奈美は言った。


「恋を、履き違えてない?」


恋。