恋することを知った恋


麻奈美はそう言いながら、食べ終わった空のお弁当箱をトートバッグにしまった。

まだ飲みきっていない紅茶のパックが、陽に照らされて光る。

「そこからはじめよ」

麻奈美は何度も頷いた。

自分の気持ちに正直に。

恋しているんだと認めるってことか。

「…でも彼女いるし」

認めなくてもよくなる理由が欲しいのか。