もっともっと大人っぽくて、大学生…いやちょっと若めの社会人だと言われても違和感を感じないだろう。 「そうなんですね」 相手が年下だと分かっても敬語で接する彼は本当に礼儀正しくて、接していて嫌な気分がしない。 でも別にあたしは、年上の人に敬語を使って欲しい人間ではないし。 「あの…あたし年下なので敬語じゃなくて大丈夫です」 なんとなくそう言って、あたしは少し笑った。 「あ…それもそうだね」 彼もそう言って笑って、何故か照れくさそうに頭を掻いた。