恋することを知った恋


あたしは視線を上げる。

どういうこと。

あたしは混乱したまま、黒瀬先輩を見つめる。


「颯斗、分かってくれた?」


鈴乃先輩の表情はパッと明るくなって、鈴乃さんの細い指が、黒瀬先輩の腕に触れようと伸びていく。

あたしはこれ以上の感情の抑え方が分からず、立ちくらみがして壁に手をついた。

ときだった。



「桐原の気持ち、分かったよ」