恋することを知った恋


「あのさ…いきなり叫んだりしてなんのつもりかわかんないけど、迷惑だから」

鈴乃さんがあたしの手首を掴む。

痛い。

それはすごく強い力。

この人のか弱そうな身体のどこから、こんな力が出ているのだろうか。

「っ離してください」

あたしが振り払おうとしても、その手は離れない。

店内の客はオロオロし始めて、店員さんが駆け寄ってくるのがわかる。