恋することを知った恋


でもそれでも。

この人に伝えたい。

あたしだって本気で黒瀬先輩のことが好き。

簡単に諦められるような気持ちなんかじゃないんだ。

目の前の鈴乃さんは一瞬驚いて、固まった。

でもすぐにあたしを見る。

少し潤んだあたしの目、荒くなった呼吸。

震える手を隠しきれていない感情。

そんなあたしに、大声で笑った。

「あはははっ!うざっ!!」

鈴乃さんは座ったまま、足を組んで偉そうに言う。