「で、誰」 あたしは鞄の中からペットボトルを取り出して、麦茶を飲んだ。 休日はお洒落なカフェに入ってカフェオレを飲んだりしてるから、学校の日は麦茶で我慢。 「実はね、3年の川嶋湧太って人」 麻奈美はあたしの耳元で笑って、囁いた。 「へえ、知らない」 川嶋湧太、3年ってことは先輩。