「なんで?!いいじゃん無視してれば!!あたしはこれ以上杏里に傷ついて欲しくないんだよ!!杏里が苦しんでるところ見たくない!!だからそんな女放っておけって!!!!」
強く訴えたのは、麻奈美の優しさだった。
麻奈美はあたしを見たまま息を荒げていて、それは鈴乃さんの裏心と挑発に乗る行動に出たあたしの態度に、腹を立てていることが伝わる。
操作していたスマートフォンは気がつけば床に落ちていて、あたしは麻奈美の前に立ち上がる。
そして睨み合うあたしたちは、声を上げ合った。
「あたしだって黒瀬先輩が好きなんだよ!!!彼女は鈴乃さんかもしれないけど、鈴乃さんがどれだけ黒瀬先輩のことを想ってるかは知らないけどっ!!!あたしだって負けないくらい黒瀬先輩が好きなんだよ!!!」
本音を、言った。

