恋することを知った恋


「俺もあと1年もしないで高校卒業だよ」

颯斗はそう言って、夜空を見上げる。

その横顔は少し大人びているように見えて、あたしはただ颯斗を見つめる。

「仕事をするようになったら忙しくなるだろうし、今のうちに鈴乃とも友達ともたくさん思い出作らないとな」


――友達。


なんでそこで友達ってわざわざ言うの?

これが颯斗の純粋で無意識な言葉。

この言葉に悪意がないのは知ってる。