恋することを知った恋


「すご~い」

車が発する光は順番に並んでゆっくり動いて、ビルの明かりや街の街灯がキラキラと夜を彩っていた。

ガラスには店内の照明がうっすらと反射していて、角度によってはあたしの笑顔も反射させた。

颯斗があたしをこんなところに連れてきてくれるなんて、本当に幸せ。

仕事をしているときは忙しくて気づかないこの景色も、颯斗と観るから特別な景色になる。

これからもそんな時間を、大切にしたいよ。

あたしはしばらくその夜景にみとれたまま、颯斗と幸せな時間に浸っていた。