見た目は割と真面目だったし、この頃はピアスだって開いていなかったんだけどね。 そう思われていたことは別に嫌ではなくて、その話を聞くたびにあたしは少し笑ってしまうくらいだ。 そんな何事にも無関心だったあたしに、そのときひとつだけ、興味があることがあった。 それは、いちばん前にひとつだけ空席があったことだった。 机の列は全部で5列あって、その左から3列目のいちばん前。 黒板の前に立つ教師といちばん近い場所で、あたしは自分の席がそことは正反対の場所でよかったと、安心した覚えがある。