乾いたはずの涙が、あたしの枕を濡らしていた。

こんなにメソメソ泣くなんて本当にあたしらしくなくて、また悔しくなって、戸惑う。

こんな長文が麻奈美から送られてくることなんて、今までになかった。

学校で一緒に撮った写真を送り合ったり、授業の持ち物を忘れたときにお互いにメッセージで教え合ったり。

そんな些細なことしか送り合っていなかったあたしと麻奈美のメッセージ一覧に、新たに長くて温かい文章が追加された。

あたしが人に会いたくないこと。

よくわかってくれている麻奈美は、やっぱりすごいと思う。