恋することを知った恋


あたしは本当に子供。

気に食わないことがあると無視して、不機嫌になって。

年上の黒瀬先輩に合わせてヒールのパンプスを履いても、コーヒーを飲んでみても。

中身は全然子供。


全然、大人になんかなれなくて。


年上の彼女がいる黒瀬先輩はきっと年下には興味なかったけど、これで興味ないどころか嫌いになった。

いいよもう、嫌われても。

あたしは喉の奥につっかえる涙のようなものを堪えて、そのまま気配を消した。