恋することを知った恋


隣に並んでいた足が、遠く離れていくような気がした。

隣にいるのはあたし。

あたしなのに。

「思ったより早く終わったの、お待たせ」

可愛い声が、笑ってそう言った。

「お疲れ」

黒瀬先輩の、優しい声。

ゆっくり振り返る、あたし。

目を見開いた。

「颯斗のお友達?」

その女性は、とても可愛らしかった。