「急にごめんね~杏里」 麻奈美は何故か妙に笑顔であたしを迎えて、あたしの肩に手を回した。 ん。 麻奈美の背が、高かった。 元々あたしと麻奈美の身長は160センチくらいでほとんど差はないんだけど、若干あたしの方が低い。 だから麻奈美のほうが背は高いことに慣れてはいるんだけど、今日はあたしはパンプスを履いている。 それなのに麻奈美の方が高いということは、もしかして。 あたしはそっと麻奈美の足元に目をやると、やっぱり麻奈美は少し高めのヒールのパンプスを履いていた。