そこへ、若いカップルが腕を組みながら歩いてくる。 彼女の買い物に付き合っているのか、彼氏は彼女の買ったであろう紙袋をひとつ持っていた。 そんな時でも思い出すのは黒瀬先輩しかいなくて、考えることを少し休憩しようとするあたしの脳内に入り込んでくる。 日曜。 黒瀬先輩はデートしているのだろうか。 彼女に合わせて歩いて、笑顔でランチを分けあって食べたりしているのかな。