そして黒瀬先輩も一応笑っているけど、あたしはもうすごく迷惑なんじゃないかって思って気が気じゃない。 湧太先輩はいいかもしれないけど、絶対黒瀬先輩には絶対邪魔なやつらだと思われてるって! こんなことしたら嫌われる…。 あたしはもう泣き出しそうな心を自分でなぐさめながら、それでも黙って下を向いていた。 ――それは時を遡ること、30分前。