今にも泣きそうにしおれていたあたしの心に、希望の光が差した。 ピアスがあったと。 黒瀬先輩はメッセージを送信してくれた。 ――まだ、探してくれてたんだ。 あたしはピアスが見つかったと思う安心感と黒瀬先輩の優しさに胸を打たれて、すぐに返信をした。 【ほんとですかありがとうございます!今から行きます】 駆け出したあたしの足取りは軽く、気づけば笑顔が溢れていた。