あたしはその笑顔に吸い込まれそうになって、慌てて制服のリボンを直すフリをしてみせた。 「…ありがとうございます」 あたしが頷くと、関係の無い麻奈美が一番嬉しそうに叫んだ。 「じゃあ探しましょー!」 きっと麻奈美は湧太先輩と2人きりで、ピアスを探すという名の校内デートを実行しようとしているに違いない。 それはいいんだけど、そしたらあたしと黒瀬先輩が2人きりになってしまう。