「ちょっと好意持たれてんじゃん…あたし」
目を閉じたまま幸せそうに、麻奈美は言った。
あたしはその麻奈美の姿を見つめる。
麻奈美はいつも幸せそうだけど、湧太先輩のことになると格段に幸せそうに見える。
やっぱり人を好きになるということは、すごいことだ。
自分のことになるといろいろな感情が溢れるけど、麻奈美に対してあたしが思うのはひとつだけ。
麻奈美に、傷つかないで欲しい。
そう思うだけで傷つかないわけじゃないし、傷つかない方法なんてないかもしれないけど。
友達の傷ついている姿って、見たくないから。

