恋することを知った恋


常にいつも少し整えている爪の表面が、キラリと光った。

恋をしたら可愛くなろうとしてネイルをするってどこかで聞いたことがあるけど、あたしは全然そんなんじゃない。

短すぎず長すぎない爪をヤスリで擦って、軽くツヤを出しただけで。

飾り過ぎない、ありのままの自分を見て欲しいって…そういう気持ちのあらわれなのかもしれない。

「好きになりすぎちゃったってわけね」

麻奈美はブルーベリースムージーを飲む。

「…悔しいけどそうかもしれない」

恋愛の話になるといつも否定しがちなあたしだけど、今回ばかりは認めざるを得なかった。