「‥いたっ」 奈未は公園のベンチに座っていた。 「奈未‥」 「っ!や、めて‥」 俺は後ろから抱きしめた。 「泣かしてごめんな‥」 奈未は泣いてた。 肩を震わせて。 俺のせいだ。 大事な人を泣かせるなんて男として最低だ。 「奈未、ごめん。話きいて?」 「‥やだ、聞きたくない」 「お願いだから。俺、奈未に嫌われたくない。奈未に誤解なんかされたくない。」 「‥」 「だから、きいて?」 「‥」 奈未は静かにちいさくだけど頷いてくれた。 .