第2話
変わらない日常生活
帝都桜京にいても現代社会にいても、生活に支障はない。そう口を開いたのは、優人だ、ミク達もわかってるけど、ふつうとは違うと答えた。
神憑は、命懸けで寿命を半分にすることで、尋常じゃないスペックを手に入れることができる。
例えば、けがをしてもすぐに治り、ダッシュすれば、5秒で100メートルを走り抜け、本気になれば、マッハ40で移動できる。全てにおいて人間場馴れした、能力を持つ。
そのため、現代社会は、とても生きにくい環境だ。
学生生活を終え各自上場企業に就職した。
神憑だけに、1日かかる仕事も、半日足らずで終わらしてしまう。
帰って、夕飯の支度を始めた優人は、神憑になったことを少し寂しい感じがした。
明子は、カップルとして優人の妹とも仲良くなり、4人で暮らしている。
春の日差しに包まれて、平石家は、今日も変わらない日常生活を送っている