みんながどこかへ行って、
 わたしも、少し気が緩んだのかしら。


『この曲を月の民に聴かせてあげたいわ…
    また、元通りに直れるのかしら…』


ふと口からもれた言葉。
 最後の方は小声になってしまったけれど

誰にも聞かれてないか、心配になり、

周りを見回すけれど



周りには誰もいなくてホッとするわたし。


何故、急にこんなこと?あの事は忘れたいのに。


そう思いながらも練習を再開した。