すると今度は美姫がそわそわしながら

僕の琴をじっと見ていた。



「ねぇ、わたしにも琴を
   教えてくれないかしら!?」
 

美姫が少し、興奮ぎみに言った。 



僕は、そんな事を言い出すとは思ってなくて、唖然としていた。



「ひ…め、ひさめ…ねぇ、霈ってば!」




美姫の言葉に我を戻した僕は


メイドさんに先生を呼んできてもらった。