「?ありがとう!じゃぁ琴を持ってくるね!」


霈は一瞬首を傾げたがすぐに喋り始めて、どこかへ行ってしまった。


『まったく…騒がしい人ね。
 まぁいいけれど。

 そういえば琴…なんてもの
 どんなものなのかしら?』



誰もいない部屋でわたしはひとり呟いた。