小学2年の頃祖母の家の近所で兄、叔父、そして私で遊んでいました
田舎でしたので車が来ることもなく楽しく遊んでいました
そこに一人の少女が現れました。彼女の名前は凛
近所の女の子でした。
叔父は知り合いでしたので、ここの家の娘だよと教えてくれました。お兄さんも二人いる
そして次にに「ちはや、君と同い年でとても優秀な子なんだ」といわれました。この時点で少し疑問に思うべきことでした。小学生の頃など問題も簡単で差が大きく開くこともないのになぜここで叔父が優秀と言ったのか。。。
その答えを知ったのは数年後のことでした。私はその時高校生になったばかりでした。そして祖母は私に言いました。「凛ちゃん覚えているかい?○○高校に行ったんだよ」
そこの高校は地元で一番優秀な学校でした。確かに私よりはるかに優秀な学校で叔父のいった意味も理解できました。そしてこう続きました
「二番目のお兄ちゃんは東大に合格したらしいよ」これを聞いたとき昔のことを思い出した
確か一番上の兄も東大に合格したということに。。。
こうした出来事により私の高校入試の時にあふれた勉強への熱意の弱さ実感した


とはいえ同い年の女の子がとてもがんばってるなら自分も頑張らねばと思い日々生活していた
いつからか彼女は私の中の理想となっていました。会ってはなかったので理想とはいえ完全に創造上でした。その頃彼女が何をしていたかは全く知りません

私は進路を理系とし学校生活をすごしていた

高校生活も終盤の受験シーズンになり私はすっかり彼女のことを忘れていました
3年になると私の学校の数学の授業方法が珍しいとのことで地元の新聞社やあらゆる教育大学から取材や見学などが殺到していた
9月になると土曜日を返上し学校で珍しい勉強方法の取材を受けるのが普通になっていった


そこで私の人生を大きく変化させることが起こった。


そう、私の理想である凛との再会であった


私は最初、話しかけられたとき凛とは全く気付いてなかった。人より多く新聞、雑誌にインタビューや写真撮影されていたのでそのせいで声をかけてきたのだと思った。
ただ違い彼女はちはやくん?と声をかけられネームプレートを見ると○○高校 凛 と書かれていた
たった数分話しただけで私は彼女との格の違いを思い知った

今まではどこでもいいから適当な私立大学いければいいと思っていた。そして土曜日にわざわざ学校に来て勉強なんてめんどくさい。早く帰って家で遊びたい。なんて考えていた

同じ高校3年とは思えないほど未来見据え私とは次元が違うことを思い知った
正直に言うと自分の馬鹿さ加減がみじめでとても恥ずかしかった
私は負けず嫌いですぐ「お前天才だわwww」など他人を上にする発言が嫌いだった。しかし認めざるを得なかった
私は彼女にひとこと言った。
   
                「君は天才だ」

しかし彼女は否定した。 
彼女曰く天才の定義はすごくあいまいで彼女の中の天才は「新しいものを見つけた人」らしい


そらから私は進路を変えた。彼女と同じ大学を目指すことにした。あの日から私は彼女に追いつくことしか考えられなかった

しかし結果は散々。。。元々馬鹿ではなかったにしろ東大には受かれるほどではなかった
一流私立大学には合格したものの行く気にはなれず地元の専門学校に進学することにした

自分がみじめでなさけなかった。元々体が弱く休みがちであったし部活もやらずだらけた日々
実に無駄だと実感した

以上が私の失敗だ