「……記憶喪失か」



気づけば、声にしていた。



私は教室でぼーっとしていたらしく、
一人だった。




もう窓の外は綺麗なオレンジ色に
染まっていた。





教室から見る夕焼けはとても綺麗で、
私はこの景色が一番のお気に入り。



部活に所属していない私は放課後、
教室で勉強をしながら、友達を待つのが
日課だった。