嘘の恋愛進行中【完】




望月慧がジュースを買いに行ってくれている間

暇だったから、私は近くのベンチに移動した


このくらいなら、許容範囲内でしょ



周りを見渡せば、カップルがゴロゴロ


日陰の方で、寄り添っているカップルもいれば

プールに二人で仲良く浸かっているカップルもいる


どこかへ行くときは必ず手を繋いでいたりもする


望月慧に別に何の感情もないはずなのに



望月慧とあんなことをすると考えると、鼓動が早くなる



「ねぇねぇ、お姉さん?一人?」


誰からか声をかけられたけど無視無視



「無視なんて酷いな〜」



ガタン


無視しても引き下がろうとしない男が

私の座っていた隣に座り始めた




反射的に立ち上がろうとしたけど


腕を掴まれてしまい


立ち上がることが出来なかった




「ちょっと!離して下さい」



「俺らといいことしてくれんならいいよ?」



何それ



私は損しかしないじゃん!