嘘の恋愛進行中【完】




こうして見ると

周りにはカップルや家族連れが多い



周りから見れば、私と望月慧もカップルになるのか



「あの…慧くん?」



「何?」



「この浮き輪おっきくない?」


輪っかの部分が大きすぎて
手でしっかり浮き輪を持っていないと


そのまま抜けてしまいそうなくらい



「なに?一緒に入る?」



そう言って、水の中に消えた望月慧







その時




ザブンっ!



「きゃっ⁉︎」



急に胸元の水が浮かび上がり



私の目の前には
望月慧の顔があった




「これで安心だろ?」


なんて言いながら笑う望月慧




全くもって安心出来なかったんだけど…




心臓止まるかも思ったよ…