何度も私はあの日々を思い出す



「百合〜!」

「早いよ幸助!!」

「なんてったって、俺は陸上部やでな。」

「見栄はるなって。」

「欽ちゃん走りには言われたくないわ笑」

「欽ちゃん言うな!怒るよ!」




いつもの帰り道

たわいもない話をした

たくさんふざけあった

この時間がずっと続くと根拠もなく信じていた




何も知らない私


信じすぎた私


愛を知ってしまった私


目を閉じてあなたに逢いにいく


全てを捨てて。