アズラーイール


私はデスクに戻って 中身を再度確認する。

依頼者は 紅蓮会。
律さんが働いている青山組と敵対している 比較的新しい暴力団。

律さんは青山組の幹部だから、

敵からすると、目障りなのかもしれない。

期日は1週間。

1週間以内に私は律さんの命を奪わなければならない。

頭が真っ白になって、とにかく 律さんの声が聞きたくて 仕事を抜け出して 律さんに電話をした。

『……もしもし⁇』

いつもよりも低い声。
声を聴いているだけで 胸がいっぱいになる。