「せっ先輩!ヘルプ!!!」

放課後の部活棟で響く声。

「えっ?何?選択肢がわからない?」

後輩の言葉に、気だるげに応える女子生徒。

「違いますっ!ゲームの話じゃなくて!」





''3次元の話です!''







そう叫んだけれど、全く事の重要さに気づいてくれない先輩……如月美樹先輩は、スマホ画面から視線が動かない。

「んで〜3次元がどうしたの〜?」



と言われたので、取り敢えず本題に入るとしよう。