その言葉が何かの合図の様に…
鳴海の体重が心地よく私にかぶさる。
むせるような熱いキス。
スルスルと私のネクタイがほどかれてく時間が、とてつもなく長く感じる。
たまに唇が離れた時に見える鳴海の顔の、色気といったら…
「鳴海…っ、ここ学校…。」
「それが?」
「ん…っ。」
別に学校だからって、わざわざ理由付けても意味がないよね。
今の私に鳴海を拒む余裕も、度胸もない。
ドキドキしすぎてクラクラする。
お父さん、お母さん…
葉月は大人の女になります。
ガラッ―
「はづ〜!大丈夫〜?」
「「………………」」

