ベッドから起き上がると、いつにも増して不機嫌そうな顔の…
「な…鳴海っ!」
「よぉ。」
鳴海はずけずけと私に近づいてきた。
顔が赤くなってる自分に気付く。
「な、鳴海…学校いたの!?」
「ああ。朝から居たよ。」
「寝てたの…?私メールしたのにっ。」
「悪ぃ。」
いつもと変わらない鳴海。
私だけがドキドキしたり、
不安になったり。
「なんつー顔してんだよ。」
いつもの余裕な笑顔。
「俺に会いたくなかったのかよ。」
鳴海がベッドに腰掛けて、私の頭を撫でる。
「会いたかったもん…っ。なのに、教室に鳴海いないし。」
「ばーか。誰のせいで今ここに居ると思ってんだよ。」
「?」
意味が分からない。
「もういい。」
え?鳴海が照れてる。
嘘。
昨日のは、やっぱり夢ぢゃない。
鳴海の少し赤くなった顔で昨日の記憶がまた蘇る。
「ね、鳴海…?」
鳴海の顔を覗き込む。
「お前むかつく。」
そう言いながら鳴海は私の体を一気に抱き寄せた。