『はづ、鳴海とどうなった?陽菜も話あるから今からウチ来て欲しい〜。会って話そ?』
「うん!すぐ行く!」
きっとりっ君の事だ。
私も今日の事話したいし。
電話を切って振り替えると、そっぽを向いた鳴海が目に入った。
あ。やば。
「鳴海…ごめん…ね?そ〜ゆう事で…。」
恐る恐る鳴海に近づくと、頭を軽く撫でられた。
「大事な仲間だろ?」
「ごめん!ありがとう鳴海。」
鳴海は無表情で少し乱れた私の服を直した。
怒ってるかな…。
視線が重なった瞬間、鳴海がニヤリと笑った。
「次はやめねぇよ?覚悟してこい。」
その鳴海の顔ときたら、もう今までには考えられないくらいやんちゃで可愛くて…
「…はい…。って何?エラそうに。もう行くから!」
色々想像して赤くなっちゃったよ。
部屋を出て玄関まで降りる時もずっとドキドキしてた。
あんなの心臓持たないよ。
「ぢゃ…ね。」
「おう。また明日。」
陽菜の家に向う時は、まだ夢なんぢゃないかって思いながらも、足取りは軽かった。

