火曜日の放課後。


「大地!今日チョット付き合って?」


わあ…陽菜大胆。


「葉月ちゃん♪迎えにきちゃった♪」


「昂君…」


"頑張れ"


陽菜と私はお互いにアイコンタクトを取った。


頑張れ陽菜…。



「どっか行きたい所ある?」


昂君が私の顔を除き込む。やっぱりカッコイイ…。


「え…っと〜。」



「映画見に行こうか♪」


「あ、はい。」





デートは…映画を見てお茶をして家に送ってもらう事になった。


たくさん話をしたけど、昂君はやさしくて、面白くて、魅力がいっぱいな人だった…


「あの、昂君は何で私なんですか?」



私って疑問な事すぐ口にしちゃう。


「え…可愛いなって思ってたからだよ?」



ほら。なんだか不思議。"可愛い"と"好き"は違う気がする。本当に私の事が好きで付き合いたいの?



「そろそろ…返事聞かせて?」



どうしよう。




「あの…」